バス釣り再開のきっかけとなった出逢い
音楽関係の仕事で東京へ。
そこで出会ったZ氏と意気投合し、その日は朝まで飲んだくれました。
たっぷりアルコールを摂取して仕上がった帰りの電車。
僕はひょんなことから林業3代目社長になったのもあって、森林愛にあふれていた時期。
複層林という懐深い自然のあり方について熱く議論を交わします。
「やっぱ自然は偉大だね!」と盛り上がる中、お互い釣りが趣味ということが判明!
詳しく聞くと、関東房総半島でのリザーバーフットコンバサーだそう。
リザーバー:ダム湖
フットコン:バッテリー駆動のエレキプロペラを使ったボート釣り
バサー:バスフィッシングアングラーのこと
願ってもない釣り友の爆誕に、ありえないくらいに興奮する僕。
しばらく控えていた“釣り”という沼に、もう一度足を踏み入れることを勝手に決意!
(ちなみに決意したこの時点で、妻に相談一切無し笑)
朝5時の山手線内で、決まったらすぐにでも!と早速、釣行計画を練り始めます。
Z氏実家のある関西へ帰りがてら「淡路島での野池巡り」はどうかという、僕にとっては夢のような提案。
小学生時代、雑誌が破れるまで見ていた『L&F』『ROD&REEL』『BASSER』。
そこで、ひときわ輝いていた(ように見えていた)淡路の野池。
いつかは行きたい!と子供心でひそかに思っていた釣行が実現する日が来るとは!
ありがとう、東京。
いざ、バス釣り出発の日
約束の5月某日。
沖縄から時代遅れの90年代ナイロンタックルやズィール、メガバス等のルアーを抱えて、期待いっぱいに出発!
時期はアフタースポーン狙いの素敵なタイミング。
Z氏と関西で合流したところ…
ウェーダー、足ひれ、フローターなど一式が完璧に準備されているという喜びの極み。
ありがたや、ありがたや!
もう一人、釣行仲間M氏も加わったところで念願の淡路島へ!
初めての明石海峡大橋はとても長く、スケールのデカさに、ただただ感動したことを今でも覚えています。
淡路島には三桁超えで無数の野池があるらしく(知らなかった!というか最高だ!)
友人たちがピックアップしてくれたいくつかの池に絞って釣行することに。
初フローター、初淡路、初関西。
というよりも、沖縄以外での釣り自体が初めてで、全部が新鮮に感じました。
●フローターは背中から後ろ向きに入水する。
(足ひれをつけているから転びやすい状況で、万が一、つまづいても転覆しないように)
●足ひれは意外と機動力がある。
(手漕ぎボートのオールにくらべたら、進む、曲がる、止まるなどの操作性が高い)
●この目線の低さなら全部のオーバーハングに打ち込める!
そういった不安と期待が入り混じった、複雑な気持ちでの出陣となりました。
憧れの野池ランガンスタイル
初めの一投は、正直とても緊張しました。
バス釣りセカンド・バージンな僕は、まずTOPから!と、往年の名作POP-Xをキャスト!
ビギナーズラック的にうまいことにはいかず、意外と渋い淡路の洗礼。笑
どうやら、前日まで続いた雨のせいで水温がかなり低いらしく、魚の活性が上がりきっていないらしいとの情報。
その影響でスポーニングもプリ、アフターが混じっている様子。
いやはや、難しい状況です。
1つめの池に早々見切りをつけ、移動します。
憧れの野池ランガンスタイル、やっぱり最高!笑
3つめに入水したのは、シンプルな皿型の池。
中央に背の高いウィード、岸周りに岩やオーバーハングがある教科書みたいな内容です。
まずはハードプラグを岸沿いのストラクチャーに投げて、トップからボトムまで隈なく探っていきます。
リバイアサンやdeepxなどのルアーを投げて巻くたびに、沖縄県南部にあった某ダムでの子供時代を思い出し、懐かしんでみたりして。
時代遅れのナイロンタックル
反応無し。
待てども待てども、反応らしきものがありませぬ。
なんとか、どうしても1本良い型が欲しい!と思った僕は、フローターサイドに付いているルアーボックスの中をガサゴソと探します。
淡路に向かう途中、関西屈指の釣具チェーン店『エイトグループ』にて調達していたワームに目がとまります。
当時、まだ発売されたばかりの名作フリックシェイクです。
「これだ!」
直感的に、ウィードの中を目がけてネコリグでフォールさせます。
ここで、時代遅れのナイロンタックルがいい仕事をしてくれました!
PEなら絶対感じ取れない、フリーフォールラインだるんだるん状態での明確な当たり!
ロッドがお手頃なグラスコンポジットだったこともあって、よく曲がり、フッキングもスィープに優しく決まりました。
釣り上げた夢の淡路バス!そして深みへ
久々の、いい手応え!
細ナイロン仕掛け(12ポンド笑)で設定していたドラグも、どんどん出ていきます!
ウィードにキュキュッっと突っ込む様子がロッドを通じて伝わってくる
「巻かれたら大変だ!」
フローターの位置を足ひれで移動させながら、なんとかかわしていきます。
遠目に、エラ洗いジャンプで現れた金色の魚体は、紛れもなく、憧れの淡路バス!
やわやわタックルの特徴を活かし、暴れさせずに無事ハンドランディング!
とても綺麗なコンディションの40upバスと出逢うことができました!
最高のロケーションで、感激の釣果。
Z氏、M氏に心の底から感謝したのは言うまでもありません。
沖縄に帰ってからの家族との会話の中で、判明した事実。
僕が久々の本気釣りをして以降「表情から行動から何から何までいきいきしだした」ということ。
まさに、夢の淡路バスを釣り上げたこの日から。
僕は再び、終わりなき釣りの世界にどっぷりとのめり込んでいくことになるのです。
【FISH DATA】
Black bass ブラックバス 40cm
【TACKLE DATA】
■Rod
DAIKO BLUEDER BS-60ML
SHIMANO LUREMATIC S66L
■Reel
SHIMANO 12aernosxt 2500
Abu Garcia ambassadeur morrum sx 1601c
■Line
VARIVAS ナイロン 12lb / 18lb
■Lure
Megabass POPX
JACKALL flickshake 4.8inch
コメント